6月の景況感を押し上げた二つの要素
内閣府が景気ウォッチャー調査を発表
内閣府が発表した6月の景気ウォッチャー調査は、足元の景況感を表す現状判断DI(季節調整値)は、前月差9・5ポイント上昇の47・6となった。調査期間は6月25―30日で、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言の解除とワクチン接種の進展がマインドを押し上げた。6月の総括判断は「景気は持ち直している」とし、5月の「持ち直しに弱さがみられる」から上方修正した。
現状判断DIは家計動向関連が同11・1ポイント増加の44・6。このうち飲食関連が同18・9ポイント増、サービス関連が同14・7ポイント増と大きく伸びた。また、企業動向関連は同6・2ポイント増の53・1、雇用動向関連は同6・5ポイント増の56・1と堅調だった。
景気の先行き判断DIは同4・8ポイント増の52・4と、2017年10月以来の高水準となった。家計動向、企業動向、雇用動向のいずれも50を上回った。
日刊工業新聞2021年7月9日