京大iPS研究財団が「iPS製造施設」設置。年1000人分の自動培養が可能に
京都大学iPS細胞研究財団(京都市左京区、山中伸弥理事長)は6日、患者自身の血液由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)の製造施設を、2025年4月までに大阪市北区の「未来医療国際拠点」に設置すると発表した。年間1000人分のiPS細胞を自動培養し、従来の手作業では数千万円かかっていた費用を100万円での提供を目指す。契約金額は非公表。
未来医療国際拠点は再生医療など今後の医療技術発展を担う組織や機関が集積し、24年に完成、開業予定。同財団の施設は延べ床面積1800平方メートルと機器設置に十分な広さが確保できる。
設置にはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長による総額45億円の寄付を主に充てる。
日刊工業新聞2021年7月7日