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京セラ「スマート無人レジシステム」開発、自動運転向け車載カメラの技術を応用

京セラはカメラ1台とパソコン、ディスプレーで、1秒間に30フレームの速度で商品を認識できる画像認識型レジ「スマート無人レジシステム=写真」を開発した。レジ台に置いた複数の商品形状、大きさ、色を瞬時に判別し、重なった商品も6割程度見えていたら認識できる。省人化に課題を持つが大規模投資が困難な中・小規模小売店、社員食堂などでの利用を想定。価格や事業スキームは今後詰める。2023年の発売を目指す。

京セラが自動運転向け車載カメラで培った画像認識技術を応用した。従来の無人AI(人工知能)決済システムは、店舗内に多数のカメラ設置が求められるなど、初期投資や保守点検コストが課題だが大幅に削減できる。

独自の物体認識AI技術で、分類精度を維持したまま商品数を拡大でき、作業者の負担を減らせる。例えばシステムに登録済みの100商品に、新たに10商品を追加する場合、従来のカメラ認識型システムで4日間かかっていた作業を15分と大幅に短縮できる。

日刊工業新聞2021年6月15日

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