輸出船契約が5.6倍に、コロナ禍から潮目が変わった?
日本船舶輸出組合(JSEA)が発表した5月の輸出船契約実績によると、一般鋼船の契約は前年同月比5・6倍の171万3650総トンと5カ月連続で増加した。受注隻数は33隻だった。船種別内訳は貨物船がコンテナ船4隻、バラ積み船がハンディ型4隻、ハンディマックス型11隻、ポストパナマックス型2隻、ケープサイズ型7隻。チップ船は4隻、油送船がケミカル船1隻だった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてきたが、「徐々に(事業環境が)良くなりつつある」(JSEA)という。潮目が変わってきた可能性がある。
5月の通関実績は20隻だった。これにより5月末の輸出船手持ち工事量は319隻、1691万9410総トンとなった。
日刊工業新聞2021年6月11日