低糖質食品のサブスクが登場、ターゲットは?
シデカス(兵庫県高砂市、寄玉昌宏社長)は7月、低糖質な食事や嗜好(しこう)食品のサブスクリプション(定額制)サービスを始める。こんにゃく芋が原料の独自素材「NinjaPaste(ニンジャペースト)」を使ったハンバーグセットや和菓子を開発した。月額3000―4000円を想定する。12月までに1000人の利用を見込む。
ニンジャペーストは低糖質・低カロリーで食物繊維を豊富に含む。他の食材との結着力が高く、まとまりが良くなる性質を生かしたハンバーグや菓子を開発した。ハンバーグは、食材を結着させる小麦粉やパン粉の代わりにニンジャペーストを用いることにより、一般品に比べて糖質を54%低減できるという。サブスクにより、利用者の継続的な購入や健康づくりにつなげる。
ハンバーグ、スープ、蒸し野菜を含むハンバーグセットは、1人暮らしのサラリーマン向けなどに帰宅後の夕食として提案する。糖質を抑え、糖尿病など生活習慣病の予防に訴求する。
月2食で約3000円を想定している。ハンバーグ、スープ、蒸し野菜の単品でも展開する。和菓子やアイスクリーム、タルトといった間食用にも幅を広げる。
シデカスはニンジャペーストについて、食品メーカー向けに拡販を図っている。ペーストの用途を提案する一環として、管理栄養士の指導のもと自社でレシピ開発しており、これまでお好み焼きやソーセージなどクラウドファンディングを通じて提供してきた。
日刊工業新聞2021年4月26日