オンライン就活、学生は「もっと普及してほしい」85%に
MMDLabo(東京都港区、吉本浩司社長)がまとめた「オンラインでの就職活動に関する実態調査」によると、2020年のオンライン就活経験者は69・4%だった。もっと普及してほしいと答えた人も85・4%に上り、時間や場所の制約を受けないオンライン就活が学生らに好意的に受け入れられている。
オンライン参加したイベントは「説明会」が84・7%で最多となった。次いで「一次面接」の58・5%、「筆記試験」の48・1%、「2―3次面接」の40・7%。業種では「IT業界」が最も多く、26・8%。以下、「食品」の20・3%、「サービス」の18・5%だった。
オンライン就活のメリットは「移動がない」が64・4%、「遠方でも受けやすい」が53・5%、「時間の都合がつけやすい」が47・7%。一方、デメリットとしては「会社の雰囲気がわかりにくい」が52・6%、「会話のテンポが合わないことがある」が37・7%、「部屋の中が映ってしまう」が35・9%だった。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業側には社員の働く姿や職場環境をイメージしやすくする取り組みや、就活生の通信環境への配慮などが求められる。
日刊工業新聞2021年4月12日