ゴミ収集車も電動化?いすゞが来年に小型EVトラックの量産開始
いすゞ自動車は8日、2022年度に電動トラックの量産を始めると発表した。小型の電気自動車(EV)トラックを生産する。大型の燃料電池車(FCV)トラックについては顧客にモニター提供する。温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けて脱炭素化の動きが加速する中、商品ラインアップの拡充を進める。
小型EVトラックは宅配やゴミ収集用途でモニター提供を進めてきた。大型FCVトラックについては20年からホンダと共同で研究している。顧客である物流事業者のニーズも参考にしながら実用性を向上していく。 いすゞはスウェーデンのボルボ・グループや米カミンズと次世代技術で連携を進めている。これらの企業とも今後、電動化対応で協力を模索する考え。 いすゞは50年までにカーボンニュートラル実現を目指すと表明している。同日、オンラインで会見した大平隆常務執行役員は「エネルギー転換の対応が急務だ」と述べた。 商用車では競合メーカーも電動化戦略を打ち出している。三菱ふそうトラック・バスは17年に小型EVトラックを発売した。日野自動車は22年度に小型EVトラックの販売を目指している。
日刊工業新聞2021年2月9日