SEOからウェブ制作まで一貫提供、ジオコード「上場後」の戦略
ジオコード社長・原口大輔氏インタビュー
―ビジネスモデルについて教えてください。
「検索エンジンで特定のサイトを見つけやすくするサーチエンジン最適化(SEO)事業で創業。これを中核に、検索結果とともに関連広告を表示する『リスティング広告』やウェブ制作などを手がける。サイトの視認性にこだわっている。これらを一貫して提供できるのが強みで、幅広い業種の中小規模事業者が顧客だ」
―上場の狙いは。
「客が依頼をしやすくするためだ。特にインターネット関連事業に慎重な大企業にとっては、当社を気軽に選べるはずだ。上場は事業拡大のために、2014年頃から目指していた」
―今注力している事業は何ですか。
「クラウド型の営業支援ツール『ネクストSFA』だ。従業員の行動や商談の履歴から顧客管理までを単一システムで行える。既存事業との連携で顧客側の受注当たりの最適サービスを可視化できる。21年8月までに形をつくりたい」
―今後の方針は。
「第5世代通信(5G)が本格化すると検索回りもいろいろと仕様が変化するはず。特にSEO事業は人による作業が多いため、中途の採用を強化し対応したい」(渋谷拓海)
【概要】05年(平17)、ジオコード設立。特定のサイトをインターネットの検索結果に反映させるSEO事業を中心に、インターネットでの広告事業などを展開する。21年2月期の売上高予想は31億7200万円。上場は20年11月26日。
▽本社=東京都新宿区新宿4の1の6▽資本金=3億4878万円▽従業員=130人
▽事業内容=ウェブマーケティング事業、クラウド事業▽主幹事証券=いちよし証券
日刊工業新聞2021年1月14日