「鋳型砂」をトレーに再利用。雪結晶のような模様に目が離せない!
レジエ(新潟県三条市、浅野良二郎社長)は、チタン製アクセサリーの鋳造後に廃棄していた鋳型砂を再利用し、指輪を保管するトレー(写真)を製作した。陶磁器に光沢を出す釉薬(ゆうやく)と混ぜ、雪の結晶のような模様を持つトレーに仕上げた。トレーは指輪の購入者22人にプレゼントする。今後も鋳型砂の再生品を増やし、製造工程で発生する廃材を減らす。
三条市地域おこし協力隊として陶芸体験会を開く南山陽子さんから提案を受け、鋳型砂の再利用を始めた。釉薬との配合比率や焼成法を半年かけて検討し、雪の結晶の模様を再現した。同社の浅野良裕さんは「廃材の再利用によって、当社のような従業員10人未満の会社でもSDGs(持続可能な開発目標)に取り組める」と強調する。鋳型砂に流し込んだ後に残るチタンも装飾品として引き合いがあるという。
日刊工業新聞2020年12月11日