JDI菊岡社長退任。新CEOのスコット・キャロンはどんな人?

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今月末での退任を発表した菊岡稔社長兼CEO(10日、東京都港区)

ジャパンディスプレイ(JDI)は、菊岡稔社長兼最高経営責任者(CEO、58)が12月31日で退任する。本人から辞任の申し出があった。スコット・キャロン会長(56)が2021年1月1日付でCEOを兼務する。社長職は空席。“二頭体制”から指揮命令系統を一本化し、需要変動の大きい液晶パネル市場でより迅速な事業運営を行えるようにする。

菊岡社長は10日開催のオンライン会見で「ツートップよりワントップの方がスピード感が出る」と退任理由を説明した。突然の辞任発表だったが、「この数カ月間、スコットと相談しながら退任のタイミングを模索していた。今が一番スムーズに物事が進みやすい時期だ」と話した。

JDIは3月末に独立系ファンドのいちごアセットグループから金融支援を受け、グループを率いるキャロン氏を会長として迎え入れた。二頭体制は従業員間に大きな混乱を招きかねず、それを未然に防ぐために菊岡社長が自らの退任を決めたようだ。会見に同席したキャロン会長も「再建に向けて(同業他社と)レースをしたいと思えば、絶対に二人三脚はしない。顧客にとってもスピードは質の一つだ」と強調した。

日本興業銀行出身の菊岡社長は17年にJDIへ入社し、19年9月に社長に就いた。債務超過に陥ったJDIの支援先探しに奔走し、経営危機からの脱却を果たした。21年1月以降はいちごアセットのシニアアドバイザーに就任する予定。「まだJDIの経営課題もあるので、役に立てるところはお手伝いしたい」(菊岡社長)と後方支援に回る考えだ。

日刊工業新聞2020年12月11日

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