定食スキャンで即会計!食事識別POS開発
【神戸】ブレイン(兵庫県西脇市、神戸寿社長、0795・23・5510)は、独自の画像識別技術を応用し食事識別の販売時点情報管理(POS)システムを開発した。学生食堂や社員食堂、カフェテリアの会計を迅速にするとともに人手不足を解消する。現在、立命館生活協同組合が学生食堂で実証実験中。正式受注になると第1号案件となる。価格は未定。
立命館大の学食で実証
食堂で選んだおかずを並べたトレーを開発したシステムの台に乗せると1―2秒で高速識別する。識別率は97%以上。識別と精算用の専用食器の購入が不要で安価に導入できる。独自開発のアルゴリズムにより、食事画像の事前学習も不要で導入当日から利用可能。メニューの入れ替わりが激しい店舗でも学習の手間が必要ないという。
今後は、さまざまな種類のキャッシュレス、クレジットの決済に対応を広げる考え。また追加機能で、トレー上にある食事のカロリーや栄養素などを表示することができるという。
実証実験は立命館生活協同組合が立命館大学びわこ・くさつキャンパスでセルフ決済型装置を使い実施中。煩雑時などに効果があることが分かった。
ブレインはトレーの上に置かれた複数のパンなどをカメラで撮影し種類と個数を一括自動識別・会計する「ベーカリースキャン」を開発、2013年から販売する。同技術を薬剤監査や台紙に貼るポイントシール識別する製品などに応用している。
日刊工業新聞2020年10月2日