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ベンツの燃料電池トラック、次世代型の航続距離は1000km超

25年以降に量産へ
ベンツの燃料電池トラック、次世代型の航続距離は1000km超

大型FCトラックのコンセプト車「GenH2」

独ダイムラーの商用車事業の子会社ダイムラー・トラックは、2025年以降に燃料電池(FC)トラックを量産する。航続距離1000キロメートル以上の大型トラックで、23年には顧客へ試験供給を始める。航続距離約500キロメートルの大型電気自動車(EV)トラックについても24年には量産準備を完了させる計画。環境規制が進み化石燃料に厳しい目が注がれる中、航続距離に応じてFCトラックとEVトラックを販売する戦略をとる。

このほどメルセデス・ベンツブランドの大型FCトラックのコンセプト車「GenH2」を発表した。車両総重量は40トン、有効積載量は25トン。各40キログラムの液体水素タンクを二つ搭載する。25年以降に量産を始める予定だ。

EVトラックは輸送ニーズに応じて、メルセデス・ベンツブランドで2車種の投入を計画する。航続距離約500キロメートルで定期便向けの「eアクトロスロングホール」は24年に量産準備を完了する。同200キロメートル超で都市配送向けの「eアクトロス」は21年に量産する。

日刊工業新聞2020年9月18日

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