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日産がオンラインで決起集会、幹部と社員は一体化できたの?

日産自動車は20日にインターネットを通じ、“新生日産”に向けた決起集会さながらの社内イベント「オール・ニッサン・ミーティング」を開いた。国内約2万3000人の社員を主な対象に一般の視聴者にも公開した。星野朝子副社長(写真)を筆頭に開発、生産、販売など各部門の責任者が今後の展望を直接語り、業績立て直しに向け全社一丸を呼びかけた。

「これから電動化や自動化の領域に全精力を投入して世界初の技術でわくわくさせ続けたい。日産はこうした技術で長い経験があり、それを強みに頑張りたい」。星野副社長は国内事業の方針などをこう説明した。

集会では2021年に投入予定の電気自動車(EV)「アリア」を生産する栃木工場(栃木県上三川町)からも中継。EVなど次世代車を効率的に生産する技術群の導入を進める同工場で、本田聖二専務執行役員は「生産工程を新鋭化させ、複雑で繊細な作業も自動化する」と述べた。

販売担当の社員から自動運転技術を他社に先駆け投入できた要因を問われ、安徳光郎常務執行役員は「自動運転技術の研究開発は30年以上の歴史、市場での経験や実績がある。日産だからこそできるこの技術を自信を持ってお客さまに薦めていただきたい」と応じた。

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