トヨタの改良「タウンエース」、ダイハツとの“兄弟車”で輝くか
ダイハツのインドネシア工場で生産
トヨタ自動車は商用車「タウンエース」を一部改良し、9月4日に発売する。新開発の低燃費エンジンを搭載したほか、先進の安全装備を充実させた。価格はバン(写真)が181万9000―234万7000円(消費税込み)、トラックが167万7000―212万9000円(同)。月販目標はバン700台、トラック300台に設定した。ダイハツ工業のインドネシア工場で生産する。
小型商用車向けに開発した排気量1500ccのガソリンエンジンを搭載した。燃焼効率の向上などで、低燃費と低排出ガスを達成。燃費は2輪駆動・5速手動変速機仕様のバンで1リットル当たり12・6キロメートル(WLTCモード)と、従来型に比べ約20%向上した。
安全装備では夜間の歩行者や昼間の自転車運転者を検知する「衝突回避支援ブレーキ機能」や、駐車場などでアクセルとブレーキペダルを踏み間違えたときに、急発進を抑制する機能などを付加した。
今回の「タウンエース」も引き続きダイハツからのOEM供給になる。ダイハツも同時期に兄弟車となる「グランマックス・カーゴ」、「グランマックス・トラック」を販売する。今回、タウンエースの改良に伴い、ダイハツブランドとして日本市場に投入。ダイハツが日本で販売する商品としては初めての海外生産車となる。