盗難車の絶対王者、「大記録」途絶える
トヨタ自動車「ハイエース」、8年連続ワースト免れる
日本損害保険協会(東京都千代田区、櫻田謙悟会長、03・3255・1844)が3月末にまとめた「自動車盗難事故実態調査」によると、自動車盗難の最も多い車種はトヨタ自動車の「プリウス」だった。2000年の調査開始以来、初めて。07年調査から7年連続で盗難が最も多かったトヨタ自動車の「ハイエース」は2012年5月モデルから盗難防止装置が搭載されたため、被害件数が前年の148件から40件に激減した。
損害保険各社が2014年11月に保険金を支払った事案を対象に調べた。調査総数は372件。プリウスの盗難件数は70件で前年調査と同数だが、「ライバル」のハイエースの盗難件数が減少したことで、全体に占める割合は前年の11・3%から18・8%に上昇した。
損保協会の広報担当者は「ハイエースは新型車両にイモビライザー(電子ロック式盗難防止装置)を搭載したことで、年調査は盗難車両が大幅に減った」と語る。
「自動車盗難事故実態調査」は2000年に開始して今回が16回目になる。00年11月の第2回調査から盗難車の車名の分析も公開している。過去の調査で、盗難件数が最も多かった車種は2回、3回、5回、6回、7回、8回調査がトヨタ自動車「ランドクルーザー」、4回調査は同「クラウン」だった。
一般的に盗難車は解体され、不正輸出される。ハイエースやランドクルーザーは耐久性に優れていて部品の汎用性が高いため、「人気」が高いという。プリウスは流通量が多いこともあり、盗難件数が増加傾向にあった。最近は「イモビライザー」を解除する機器が出回ったり、ハイブリッド車特有の静音性が悪用されて盗難の増加につながっているという。自動車盗難の件数は市場の流通量との相関性も高く、高級車の印象が強い外国車は14年調査ではベンツは4台、BMWも3台にとどまる。
新車の新規登録を受けてからの経過年数では初度登録から盗難までの期間が「5年以上」が63・2%。前年の76・1%から減少した。年式が古く、相対的に防犯性能が低い車が狙われる傾向がここ数年は高まっていたが、今回の調査では5年未満の新しい車両が盗難された結果が明らかになった。
損害保険各社が2014年11月に保険金を支払った事案を対象に調べた。調査総数は372件。プリウスの盗難件数は70件で前年調査と同数だが、「ライバル」のハイエースの盗難件数が減少したことで、全体に占める割合は前年の11・3%から18・8%に上昇した。
損保協会の広報担当者は「ハイエースは新型車両にイモビライザー(電子ロック式盗難防止装置)を搭載したことで、年調査は盗難車両が大幅に減った」と語る。
「自動車盗難事故実態調査」は2000年に開始して今回が16回目になる。00年11月の第2回調査から盗難車の車名の分析も公開している。過去の調査で、盗難件数が最も多かった車種は2回、3回、5回、6回、7回、8回調査がトヨタ自動車「ランドクルーザー」、4回調査は同「クラウン」だった。
一般的に盗難車は解体され、不正輸出される。ハイエースやランドクルーザーは耐久性に優れていて部品の汎用性が高いため、「人気」が高いという。プリウスは流通量が多いこともあり、盗難件数が増加傾向にあった。最近は「イモビライザー」を解除する機器が出回ったり、ハイブリッド車特有の静音性が悪用されて盗難の増加につながっているという。自動車盗難の件数は市場の流通量との相関性も高く、高級車の印象が強い外国車は14年調査ではベンツは4台、BMWも3台にとどまる。
新車の新規登録を受けてからの経過年数では初度登録から盗難までの期間が「5年以上」が63・2%。前年の76・1%から減少した。年式が古く、相対的に防犯性能が低い車が狙われる傾向がここ数年は高まっていたが、今回の調査では5年未満の新しい車両が盗難された結果が明らかになった。
ニュースイッチオリジナル