横浜市内の飲食店を支援するデリバリープロジェクト開設
スカイファームが専用ウェブ開設
横浜市で新型コロナウイルス感染症拡大の影響に苦しむ飲食店を支援する取り組みが始まった。同市と提携したスカイファーム(横浜市西区)が市内飲食店のデリバリーサービスを請け負う「うまいぞ!横浜」プロジェクトを開設。今月末には第1弾として15店舗のメニュー提供を開始する。“アフター・コロナ”も見据えて展開する。(横浜・八家宏太)
スカイファームはレストランなど向けに、デリバリーやテーブルオーダーを簡単に開始できるオーダリングシステムを提供している。2015年からはみなとみらい(横浜市西区)の店舗を取り扱ったフードデリバリーウェブサイト「NEW PORT(ニューポート)」を運営する。ビル地下階に出店する飲食店のメニューを同じビルの高層階で働く人へ提供したり、企業の懇親会に食事を提供したりするなど主に就業者や法人向けにサービスを行っていた。
新型コロナの流行に伴う外出自粛要請などの影響で、3月末から店舗や施設から問い合わせが急増。「慣れ親しんだ飲食店に行けないことへのストレスを訴える声も挙がっていた」(榎本祐作取締役)ことから、横浜市と連携して「うまいぞ!横浜」プロジェクトを立ち上げた。
同プロジェクトではニューポートのウェブサイトに市内飲食店や商店街のページを順次開設し、準備が整い次第、デリバリーサービスの提供を始める。就業者以外にも幅広く活用してもらいたいと考える。デリバリーサービス開始のための初期費用はスカイファームが負担する。
榎本取締役は「横浜地場の店など横浜に特化して、飲食店を支援していきたい」と語る。新型コロナの収束後も食事のデリバリーサービスに一定の需要を見込んでおり、横浜の飲食店のプラットフォームを目指す。
日刊工業新聞2020年5月20日