一面あのピンク色!自粛が明けたら絶対に行きたい、個性爆発の新生姜ミュージアム
「新生姜(商品名)」の部屋、「ジンジャー神社」、世界一大きな「新生姜」のかぶり物―。薄いピンク色に統一された館内に、ユニークな展示が並ぶ。岩下食品(栃木市、岩下和了社長、0282・22・3124)は、同社のロングセラー商品を素材にした「岩下の新生姜ミュージアム」を運営している。ショウガの漬物に楽しみながら触れることで、新たな「おいしさ」を発見してもらうことが狙いだ。2015年に美術品や骨董(こっとう)品などを展示する私設美術館を改装し、自社製品をPRするアミューズメント施設として開設した。
同施設の延べ床面積は約1300平方メートル。エントランスの先にあるイベントステージ上の「岩下の新生姜」の巨大パッケージが来館者を迎える。また“新生姜色”のグランドピアノや本格的な音響設備を備え、多様なジャンルのアーティストがライブイベントを不定期で開いている。
奥にはジンジャー神社など人気スポットのほか、オリジナルキャラクターが登場するゲームといった子どもも楽しめる内容となっている。来館者は家族連れが多く、比較的若いファミリー層が中心。撮影用のパネルやフォトプロップスが使え、館内は自由に撮影できることから会員制交流サイト(SNS)で紹介されることも多い。全てのメニューで新生姜を使用したカフェも併設し、館内は隅々まで新生姜づくしの内容だ。
アミューズメント施設とはいえ、岩下食品の歴史や製品へのこだわりも展示を通じて紹介されている。同社は乾物・野菜の小売業「八百源」として1899年に創業。以来、栃木の地で事業を行ってきた。1月に累計来館者数が55万人を超えるなど着実に知名度を高め、地域の観光集客に一役買っている。今後は「何度来ても楽しめる施設を目指し、季節イベントを充実させたい」(担当者)とし、時期を問わず気軽に来館できる施設づくりを進めていく。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため31日まで臨時休館
【メモ】▽開館時間=10―18時▽休館日=火曜日、年末年始(臨時休館日などはホームページを参照)▽入館料=無料▽最寄り駅=JR両毛線、東武日光線「栃木駅」▽住所=栃木市本町1の25▽電話番号=0282・20・5533