下着に使われる肌に優しく伸縮性に富む布マスク、飛沫防止機能も高く医療向けに
ファッションリフォームエースが5月から発売
ファッションリフォームエース(広島県呉市、篠原敬子社長)は、市販の不織布製より飛沫(ひまつ)防止機能が高い布製マスクを5月に発売する。価格は1枚880円(消費税込み)。公設試験研究機関で素材の飛沫防止機能を確認済み。病院や介護施設などに販売し、今後は代理店の活用も検討、年間1500万円の売り上げを目指す。
素材は下着などに使われる肌に優しく伸縮性に富み、洗っても形崩れせず、長く使えるナイロン・ポリウレタン製。洋服のリフォーム技術を生かし手作りした。サイズは3種類、色は白とピンク。
広島県立総合技術研究所西部工業技術センターで、不織布より高い飛沫防止性能を確認したという。
同社の2019年8月期の売上高は約1000万円。その9割が洋服のリフォームだが、近年は広島大学と連携して医療分野に参入、腰痛ベルトやサポーターを手がける。マスクは医療関係者の要請に応じたもので今後、術後の患部保護用サポーターなどにも取り組み、医療分野を新たな柱に育てる。
日刊工業新聞2020年4月30日