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岡山県ならでは!抗菌と消臭機能を持つデニム生地のマスク

LAPO(岡山県玉野市、浅野幸子社長、0863・33・3707)は、高木織物(同井原市)と共同で抗菌と消臭機能を持つデニム生地のマスク(写真)を製品化した。新型コロナウイルス感染拡大の影響でマスクの品薄状況が続いており、病院や福祉施設などから需要があると見ている。20日の発売予定で、消費税込みの価格は1枚当たり1500円。月に5万枚の生産を計画する。

LAPOが触媒の1種であるタングステン酸アンモニウム化合物をデニム生地メーカーの高木織物に提供。高木織物が薄手の白色デニム生地に液体状の触媒を浸し、抗菌と消臭の機能を付加する。マスクの生産は外部に委託する。マスクのサイズは縦9センチ×横18センチメートル。手洗いで50回程度は洗濯可能としている。

LAPOは触媒や光触媒などを販売しており、3年前から高木織物と共同で新たな機能を付加したデニム生地の開発を進めてきた。デニムは天然素材の綿が原料で「繊維の中まで触媒が浸透する」(浅野社長)。試験機関に抗菌性試験を依頼したところ、黄色ブドウ球菌と大腸菌が8時間後には99%殺菌できたという。(岡山)

日刊工業新聞2020年4月9日

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