部品調達できず自動車生産の支障広がる、日産は国内工場の休止拡大
米国生産に波及するリスクも
自動車メーカーが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、完成車の生産計画を調整する動きが強まってきた。中国から一部部品の調達が滞っているためだ。日産自動車は子会社の九州工場の稼働を6日に停止するほか、14日の休日稼働を取りやめる。またホンダやマツダ、スズキは車種ごとの生産順序を組み替える措置などを実施している。
日産は子会社の日産自動車九州の工場(福岡県苅田町)の全2ラインの操業を6日休止する。また14日は1ラインのみ休日稼働予定だったが取りやめ、9―11日は生産を絞る。また日産の栃木工場(栃木県上三川町)、グループ会社の日産車体は湘南工場(神奈川県平塚市)は3日一時停止する。湘南工場は7日の休日稼働も取りやめる。
複数の大手部品メーカーによると16日の週以降の在庫確保が課題だという。国内の完成車生産は不安を抱えた状況が続く。
日刊工業新聞2020年3月2日