働き方改革の新しい武器、「瞑想ポッド」とは?
凸版印刷は、音や照明による演出で瞑想(めいそう)に適した空間を作るドーム状の「瞑想ポッド」にセンシングによる効果測定を組み合わせたサービスを始めた。働き方改革や従業員のパフォーマンス向上に取り組む企業の需要を取り込む。価格はポッドが430万円(消費税や輸送・設置費を除く)。センシング費用は150万円から。2020年度に30台の導入と、25度までに関連受注を含めて累計10億円の売り上げを目指す。
瞑想ポッドは、ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメント・ジャパン(東京都渋谷区)の「オープンシード」を使用する。独立型のため新たな施工をせずにオフィスに設置できる。
凸版のサービスでは、瞑想を通じて自分の気持ちや身体状況に意識を向ける「マインドフルネス」の効果を測定、可視化。タブレット端末で確認できる。センシングする内容は心拍数の測定や脳波計測など。ニーズに応じて変えられる。
19年11月に東急不動産ホールディングス(同)の本社で実証実験を実施。同社の従業員約30人が参加し、自律神経の測定やアンケートから、瞑想ポッドの利用がリラックス値の向上や疲労度の減少などにつながる効果を確認した。
日刊工業新聞2020年2月13日