陸育ちのアワビ、料亭のおせちに。うま味成分5倍
【立川】玉川大学農学部(東京都町田市)が同大キャンパス内で陸上養殖したアワビが、和食料理の大志満(おおしま)(東京都港区)の2020年正月のおせち料理の材料に採用された。同大の「玉川の丘アワビ」は他の国産アワビと比べ、うま味の一つであるグルタミン酸が2―5倍含まれているという。
同大は16年に開設した研究施設「アクア・アグリステーション」内で閉鎖循環式陸上養殖システムを構築。アワビの養殖の実証研究を進めており、現在養殖するアワビは約2万個にのぼる。
19年は前年比倍増のアワビ3400個をおせち料理用に出荷。おせち用途だけでなく、他の飲食店などからも注目されているという。
日刊工業新聞2019年1月7日