次期装輪装甲車、三菱重工などが有力か
防衛省が試験用車種を選定
防衛省は陸上自衛隊96式装輪装甲車の後継車両の試験用車種を、三菱重工業製の機動装甲車など3種に選定した。残る2種はフィンランド・パトリア製の多目的装輪装甲車と、カナダ・GDLS製装輪装甲車。今後、自衛隊の求める仕様に合わせて改造を行い、2021年度までに改造車両を納入。防衛省で運用試験をした上で、22年度をめどに最適の車種を選ぶとしている。
96式装輪装甲車は現在約400両が使用されている。後継車両の開発は当初、コマツが行っていたが、防御力不足が指摘されたことや開発コストの問題もあり、19年に撤退していた。
今回、候補に選ばれた3車種のうち、三菱重工の車両は「16式機動戦闘車」がベース。耐砲弾や地雷などの防御力を高めると車体重量が増し、不整地走行能力が損なわれる。構造の工夫や新材料などで克服し、かつコストをどう抑えるかがポイントになりそうだ。
96式装輪装甲車は現在約400両が使用されている。後継車両の開発は当初、コマツが行っていたが、防御力不足が指摘されたことや開発コストの問題もあり、19年に撤退していた。
今回、候補に選ばれた3車種のうち、三菱重工の車両は「16式機動戦闘車」がベース。耐砲弾や地雷などの防御力を高めると車体重量が増し、不整地走行能力が損なわれる。構造の工夫や新材料などで克服し、かつコストをどう抑えるかがポイントになりそうだ。
日刊工業新聞2019年9月12日