次期戦闘機「F3」、三菱重工が要素技術の獲得完了
小型旅客機の事業化も急ぐ
三菱重工業は航空・防衛・宇宙ドメインで、次期戦闘機「F3」の“わが国主導での開発”に向け、各種要素技術の獲得を完了。F3の方向性が国からまだ示されていないこともあり、これらの技術やサイバー、無人機などの技術を監視システムなど民間向けに展開する。
一方、民間機では小型旅客機「三菱スペースジェットファミリー」の事業化に向けた取り組みを急ぐ。先行開発の「M90」の型式証明(TC)取得を目指すとともに、米ボーイングの旅客機「787」「777」で培った生産管理手法をスペースジェットにも横展開する。
100席クラス以下のジェット旅客機市場は「今後20年間で5000機以上が見込める」(高口宙之MRJ事業部長)とし、M90よりやや小型の「M100」開発を急ぐ。客席数の多い「M200」開発も視野に入れる。
M90のTC取得の取り組みは米国で極寒試験、アビオニクス試験などを開始済み。M100では運航経済性や座席の快適性などをアピール。市場性はM90より大きいと見ており、M90納入先の日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の動向を見極めつつ、開発の準備を進める。投入時期は23年を見込む。
一方、民間機では小型旅客機「三菱スペースジェットファミリー」の事業化に向けた取り組みを急ぐ。先行開発の「M90」の型式証明(TC)取得を目指すとともに、米ボーイングの旅客機「787」「777」で培った生産管理手法をスペースジェットにも横展開する。
100席クラス以下のジェット旅客機市場は「今後20年間で5000機以上が見込める」(高口宙之MRJ事業部長)とし、M90よりやや小型の「M100」開発を急ぐ。客席数の多い「M200」開発も視野に入れる。
M90のTC取得の取り組みは米国で極寒試験、アビオニクス試験などを開始済み。M100では運航経済性や座席の快適性などをアピール。市場性はM90より大きいと見ており、M90納入先の日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の動向を見極めつつ、開発の準備を進める。投入時期は23年を見込む。
日刊工業新聞2019年7月15日の記事から抜粋