液滴の形状を自由自在に制御する新技術
大阪工業大学などが開発
大阪工業大学工学部の藤井秀司教授らは、独マックスプランク研究所と共同で表面を固体粒子で覆った液滴「リキッドマーブル」の形状を自在に制御できる技術を開発した。板状の粒子で表面を覆い、リキッドマーブルを多面体にした。転がらず扱いやすくなった。同マーブルを連結して複雑形にしたり、1メートル以上の長い1滴を作ったりできる。液体の形状を制御しやすくしたことで、高機能の液体化学材料の用途拡大につながる。
リキッドマーブルは液体の表面を粒子で覆うことで、構造が安定し固体のように扱える。ただ、従来は表面の粒子が球状だったため、転がりやすく扱いが難しかった。今回、多角形の板状の粒子を使うことで表面が平らになり、転がりにくくなった。面同士を連結してアルファベットなどさまざまな形を作ることにも成功した。1・7メートルのリキッドマーブルを1滴で作ることも可能にした。
研究成果から、極めて少量で化学反応を行うマイクロリアクターでの活用や少量の血液診断、微細レンズなどへ応用が期待できる。
リキッドマーブルは液体の表面を粒子で覆うことで、構造が安定し固体のように扱える。ただ、従来は表面の粒子が球状だったため、転がりやすく扱いが難しかった。今回、多角形の板状の粒子を使うことで表面が平らになり、転がりにくくなった。面同士を連結してアルファベットなどさまざまな形を作ることにも成功した。1・7メートルのリキッドマーブルを1滴で作ることも可能にした。
研究成果から、極めて少量で化学反応を行うマイクロリアクターでの活用や少量の血液診断、微細レンズなどへ応用が期待できる。
日刊工業新聞2019年5月16日