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令和の始まりに産業界は何を誓う?

 天皇陛下が即位され、元号が「令和」に改まった。産業界は改元を、夢と希望の象徴と受け止める。イノベーション(技術革新)が進む一方、国際情勢が大きく変化する中、「豊かさや幸せを実感できる」(経団連の中西宏明会長)社会の実現に貢献する考えだ。

創造的経済を実現


経団連・中西宏明会長 天皇陛下のみ心のもとで、わが国が誇る悠久の歴史、伝統、文化を引き継ぎながら、国民が英知を結集し、相携えて努力することによって、平和と安寧を維持しつつ、夢と希望に満ちあふれた「令和」という新しい時代が築かれていくことを心から願っている。

わが国が、デジタルトランスフォーメーションをはじめとする技術革新や、大きく変化する国際情勢など歴史的な転換点に直面する中、経済界としても、世界から尊敬され、誰もが豊かさや幸せを実感できる創造的な経済社会を実現するよう、全力を挙げていく。

技術革新で貢献


関西経済連合会・松本正義会長 天皇陛下の御即位を謹んでお慶び申し上げる。平成30年の御代に思いをいたし、常に国民とともに歩まれた上皇陛下への尊敬の念を多くの方々とともに分かち合いたい。天皇陛下が開かれる歴史の新たなページが明るく輝かしいものとなるよう祈念する。経済界としても、たゆまないイノベーションを通じて、新たな時代を迎える日本の発展に貢献したい。

安泰・繁栄を祈念


日本商工会議所・三村明夫会頭 「平成」の時代は、世界的なさまざまな変動とともに、わが国では平和な中においても数々の試練に直面した時代でもあった。そうした中、30年の長きにわたり国民に寄り添い、その幸せと安寧にみ心を尽くされた上皇陛下には衷心より感謝の意を奉りたい。

そして、このたび即位された天皇陛下のもと、新たな「令和」の時代を迎えることができた国家の慶事を全国民とともにお慶び申し上げつつ、皇室の弥栄ならびに国家・国民の安泰とますますの繁栄を心より祈念したい。

日本の強み磨く


経済同友会・桜田謙悟代表幹事 希望と共感をもって迎えられた新元号と共に、国民が大いにことほぐ改元が行われ、晴れやかな新時代の幕開けとなったことを誠に喜ばしく思う。

グローバル化、デジタル化が一段と進展していく中で、我々経営者は日本が持てるものを活かし、日本独自の強みを磨いて、さまざまな課題を解決していくことで世界に新たな価値を提供していく。

令和の時代に、日本が再び輝きを取り戻し、国際社会から一層の信頼を得て「いて欲しい国、いなくては困る国」としてさらなる発展を遂げていくことを期待する。

飛躍の時代に


関西経済同友会・池田博之代表幹事 本日より「令和」が始まった。新たな時代を迎え、わが国全体が期待感にあふれている。令和を飛躍の時代とすべく、経済界としても全力を尽くしたい。
日刊工業新聞2019年5月1日

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