三菱ケミカルの「紙コップ」が世界で評価された理由
生分解性樹脂「バイオPBS」をコーティングに採用
三菱ケミカルの生分解性樹脂「バイオPBS」をコーティングに採用した新しい紙コップが、世界的コンテストで最も革新的なカップの一つに選ばれた。既存製品に比べ生分解性を高め、常温の家庭用生ゴミ堆肥化装置(コンポスト)内で分解できるようにした。既存製品は、産業用コンポスト設備で60度C程度に加温する必要がある。バイオPBSの種類を増やし、用途拡大を目指す。
同コンテスト「ネクストジェン カップ チャレンジ」は、世界的な食品包装廃棄物の問題を解決するために米スターバックスや米マクドナルドが設立した団体「ネクストジェンコンソーシアム」が主催。50カ国以上の国から応募された480点のアイデアから12の受賞者が選ばれた。
出品した紙コップは三菱ケミカルとPTTグローバルケミカル(タイ)の折半出資で設立した子会社PTT MCCバイオケム(タイ)が作製した。
同コンテスト「ネクストジェン カップ チャレンジ」は、世界的な食品包装廃棄物の問題を解決するために米スターバックスや米マクドナルドが設立した団体「ネクストジェンコンソーシアム」が主催。50カ国以上の国から応募された480点のアイデアから12の受賞者が選ばれた。
出品した紙コップは三菱ケミカルとPTTグローバルケミカル(タイ)の折半出資で設立した子会社PTT MCCバイオケム(タイ)が作製した。
日刊工業新聞2019年4月5日