ニュースイッチ

川重が40年以上前に発売した名車バイクの部品を再生産する理由

「Z2」などのシリンダーヘッドを20年に国内発売
川重が40年以上前に発売した名車バイクの部品を再生産する理由

シリンダーヘッドのイメージ

 川崎重工業は、1973年に発売した大型2輪車「Z2」や、72年発売の海外仕様「Z1」シリーズのエンジンの中核部品であるシリンダーヘッド(イメージ)を復活して20年に国内発売する。Z2やZ1は川重製の2輪車を象徴する歴史的なモデルとして長年の人気があり、修復して使い続けるため、要望が多く再生産を決めた。

 両車種の78年モデルまでのシリンダーヘッドを用意する。注文は19年秋に開設予定の専用サイトで受け付ける。価格は未定で、初回は1000個を生産する予定。受注状況を見て増産も対応する考え。今回のシリンダーヘッドは、当時の図面仕様から現代の製造技術を駆使して新たに開発する。シリンダーヘッド以外の部品や、Z2やZ1以外の2輪車部品などについては、今回の再生産に対する顧客からの意見も踏まえて検討する。

<関連記事>
EV部品まからロボットまで。老舗重電メーカーの華麗なる変身
日刊工業新聞2019年3月8日

編集部のおすすめ