ニュースイッチ

ポテチも登場、「恵方巻き商戦」に異変あり

節分を前に本格化、廃棄ロスも課題に
ポテチも登場、「恵方巻き商戦」に異変あり

今年の恵方「東北東」に向けて楽しむポテトチップス

 2月3日の節分を前に、コンビニやスーパー各社の恵方巻き商戦が本格化している。今年はお試し用のミニサイズのほか、恵方巻きをイメージしたスナック菓子など変わり種も。もともと節分に太巻きを食べる習慣は大阪だけだったが、今や全国区のイベントに成長。予約販売にすることで、売れ残った恵方巻きの食品廃棄を回避しているのも特徴だ。

 ローソンは節分前のお試しを狙った、長さが6センチメートルのミニサイズの「ミニ恵方巻」(消費税込みで190円)を22日に発売する。「ポテトチップス 恵方巻味」(同178円)は、パッケージを持って口に近づけると恵方巻きを食べているように見えるデザインにした。29日までの予約で販売する恵方巻きには、老舗料亭なだ万監修の「海鮮恵方巻 華」(同1580円)を用意した。ズワイガニや車エビやイクラなどを具材にした。

 セブン―イレブンは1人前のミニサイズを3種類そろえた。長さは8・5センチメートルで、かんぴょう煮やしいたけ煮、酢れんこんなど7種類の具材を使った「福を呼ぶ 七品目の恵方巻ミニ」(同298円)は、関西で販売するもののみ、高野豆腐を加えた8品目とした。予約は27日までとなっている。

 ファミリーマートは本ズワイガニとイクラ、あぶりサーモンとまぐろのたたきを使った「上 海鮮恵方巻」(同898円)を28日まで(一部地域を除く)の予約で発売する。

 ミニストップはカットした恵方巻きの上にサーモンの切り身をのせた「サーモンづくし海鮮巻」(同898円)を29日までの予約で発売する。

 イトーヨーカ堂は魚と肉、カニとエビを食べ比べる恵方巻きを30日までの予約で販売。和の料理人村田明彦監修の「料理人こだわりの海鮮上恵方巻」(同702円)と「料理人こだわりの和風ローストビーフ巻」(同594円)のほか、「絶品かに尽くし贅沢巻」(同2138円)と「3種のご馳走えび三昧巻」(同2138円)がある。

 近年、売れ残った恵方巻きの大量廃棄が問題となっており、11日には農林水産省がコンビニなどが加盟する業界団体に対し、需要に見合った製造・販売を呼びかける文書を送っている。
(文・丸山美和)
日刊工業新聞2019年1月22日

編集部のおすすめ