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介護リフォームを即座に見積もるAI、必要なのは現場写真と寸法計測だけ

ユニバーサルスペースがシステム対応店舗を拡大
介護リフォームを即座に見積もるAI、必要なのは現場写真と寸法計測だけ

トイレや浴室の画像を撮影し、その場で見積もりできる

 ユニバーサルスペース(横浜市戸塚区、遠藤哉社長、045・548・8829)は、人工知能(AI)システムを利用した介護リフォーム工事を手がけるフランチャイズチェーン(FC)店を2019年末に100店(現在は52店)に増やす。現場の写真撮影と寸法計測だけで簡単に見積もりを出すAIシステムを開発し、1カ月以上かかっていた工事期間を2週間に短縮できる。加盟店拡大と並行しAI改良も進める計画だ。

 AIシステムの対象になる介護リフォーム工事は、トイレへの通路や浴室などの手すり設置、和式トイレの洋式への変更など。携帯型端末でリフォーム対象のトイレや浴室などの現場を撮影し、採寸する。現場でデータをAIシステムに入力すると、クラウドを介し自動的に見積もりを作成する。

 手すりの材質は樹脂や木材、ステンレスなど多くの種類がある。水気のある浴室は木材を除く、屋外は樹脂材を使わない、といった判断もAIが自動的に行う。

 ユニバーサルスペースは首都圏を中心に年間7000件の介護リフォーム工事を手がけた実績がある。経験とデータをAIシステムに生かした。リフォーム工事は現地調査後、見積もりや図面を提出し、客の承認後も契約締結業務が発生するため、1カ月以上の期間がかかるという。
日刊工業新聞2018年11月14日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
介護リフォームは手すりの取り付けなどが多く、少額の工事が中心と聞きます。また、介護保険制度による補助金の申請などの手間も多いようです。その分、介護リフォーム事業を行う企業にとっては先端の技術を活用した業務効率化は重要な課題といえそうです。

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