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ソフトバンクが基地局カメラで映像配信サービス、狙う用途は?

カメラが設置可能な基地局は20万カ所以上
 ソフトバンクは2019年春に、自社の携帯電話基地局に設置したカメラのリアルタイム映像を配信する法人向けサービス「スマート情報カメラ」の提供を始める。河川や火山を撮影できる基地局に設置したカメラの映像を通じて自治体の防災対策に役立ててもらうほか、放送局の情報カメラやお天気カメラとしての用途を見込む。

 特定の顧客向けにカメラを設置する「占有パターン」と、全国の基地局に設置したカメラの中から選択して複数の顧客で映像を利用する「共有パターン」を用意した。

 占有パターンはフルハイビジョンの映像を提供し、顧客がウェブブラウザー上で映像を確認し、カメラを操作できる。月額15万円からで、初期費用は60万円から。共有パターンは固定された画角の映像のみ利用可能。月額5万円からで初期費用は10万円から。

 ソフトバンクが運用する基地局のうち、約20万カ所以上でカメラが設置可能。同サービスで得た映像を蓄積、解析して河川の堤防決壊や高速道路の渋滞を予測するサービスも検討する。
日刊工業新聞2018年11月14日

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