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“おばあちゃんの原宿”に「アトム」がやってきた

注文台数は既に100台を超えている
“おばあちゃんの原宿”に「アトム」がやってきた

対話ロボット「アトム」

 講談社は“おばあちゃんの原宿”で知られる東京・巣鴨で、人型コミュニケーションロボット「アトム」の体験イベントを開いた。1日にアトムの完成モデルを発売した。手塚治虫さんの漫画「鉄腕アトム」の主人公の外見で、人工知能(AI)や自然対話プラットフォーム、対話エンジンを搭載する。高齢者や小さい子どもの話し相手になれるロボットを目指しており、介護施設や保育園などに拡販している。

 身長は約44センチメートルで、消費税抜き価格は21万2900円。クラウドを介して毎月、最新の話題を更新し(利用料月1000円が必要)高齢者を相手に「今場所は横綱稀勢の里が勝ち越せてよかったですね」「日本シリーズで広島カープが優勝するといいですね」などといった会話ができる。アトムは発売以来、100台を超す注文が来ているという。

 アトムに関連するATOMプロジェクトのプロジェクトリーダーを務める講談社の奈良原敦子第四事業局局次長は「単なるコミュニケーションロボットと違い、お年寄りが話さなくても自分から話しかけられるのがアトムの魅力」としている。

 高齢者世代はマンガのアトムを見て育っているので、ロボットといっても親近感が高いようだという。
日刊工業新聞2018年10月12日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
「ロボット」と聞いて思い浮かべるキャラクターは世代によってさまざま。最初に思い浮かべたのはドラえもん、2番目に出てきたのはMOTHERのイヴでした。

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