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地域の情報紙、アプリの活用で活路を見いだせるか

ポイント発行でユーザーの囲い込み狙う
地域の情報紙、アプリの活用で活路を見いだせるか

地域情報紙とポイントを連動し広告効果を高める取り組みを進める

 メディア・ソリューション・センター(東京都立川市、井手将典社長、042・595・6665)は、フリーペーパーを発行する明光企画(千葉県市川市)と共同で、独自のポイント発行システムと連動した新たな広告事業を始めた。ポイントと連動し、地域の情報紙の広告効果やイベントの誘客につなげ、ユーザーの新しい囲い込みにつなげるのが狙い。タイムライン広告の配信や地域イベントの誘客、ポイントラリーを使った回遊施策にも役立てる。

 メディア・ソリューション・センターが開発したポイント発行システム「ちりつも」を使い、明光企画の地域情報紙4紙に2次元コード「QRコード」を掲載している。広告を見た人が、ちりつもをインストールしたスマートフォンアプリケーション(応用ソフト)でコードを読み込めばポイントがたまる。ポイント数に応じて協賛店の商品などに引き換えられる。2020年5月末までに、協賛店を現行比12・5倍増の4000店を目指す。

 明光企画との協業では、千葉県西部と東京都東部の一部地域に配布する無料の地域情報紙にポイントがたまる仕掛けを施し、広告効果を高めている。

 明光企画によると、ユーザーの約5割が数カ月たっても情報紙から継続的にポイントを取得している。これまで20―40代女性の反響が多かったが、ポイントを絡めることで30―50代男性の利用にもつながっているという。
日刊工業新聞2018年10月4日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
アプリケーションならいつでも手軽に使えて便利ですが、競争は大変そう。地域情報紙ならでは情報をどのように発信するのか楽しみです。

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