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AI活用や客とのつながり、これからの実店舗のあるべき姿は

アパレルベンチャー企業から検証を始める
AI活用や客とのつながり、これからの実店舗のあるべき姿は

アパレルベンチャーなどにスペースを有料で貸し出すAMSの店舗

 AMS(東京都目黒区、中川修社長、03・6421・7691)は、東京・目黒駅近くに人工知能(AI)などの先端技術を活用する直営店舗をオープンした。店舗を持たず自社ブランド品を開発するアパレルベンチャー企業などにスペースを有料で貸し出す。顧客との接点としての活用を提案する。入店客の行動をカメラやセンサーなどの機器で分析し、効率的な商品販売を後押しする。

 店舗は2階建て。利用企業は売りたい商品を陳列して入店客の行動をチェックする。店舗は個人認証と連動した監視カメラやミラー型のサイネージ(電子看板)を備え、入店客がどの商品を見たか、見た商品をカゴに入れたか、どの商品棚から見始めたかなどを行動パターンで分析する。来店者がほしい服の色やサイズが店舗にないときは、電子看板を操作して取り寄せできる。店舗ではレジレス決済の実験も行う。顧客との接点提供と先端技術活用で、実店舗のあるべき姿を検証する。
日刊工業新聞2018年9月21日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
個人認証と聞くと少し身構えてしまいますが、利便性の向上や効率化、省人化を考えると避けては通れない道だと思います。アパレルベンチャー以外にも利用を望む企業がこれから増えるのでしょうか。

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