帝人がGMに複合材供給、車体構造では世界初
主力ピックアップトラック「GMCシエラデナリ」に
帝人の炭素繊維と熱可塑性樹脂を使った複合材料(CFRTP)が、米ゼネラルモーターズ(GM)の主力ピックアップトラック「GMCシエラデナリ」の車体構造材に採用されることが分かった。GMCシエラデナリは、今秋に新モデルを発売する。量産車の構造材にCFRTPが使われるのは世界初とみられる。
帝人のCFRTPは、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂を使った複合材料。グループ企業で米最大手の自動車用複合材料成形メーカーのコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)で生産する計画だ。
CFRTPが使われるのはボックス・ベッドと呼ぶ荷台の内側を構成するパネル部品。荷物の積みおろしに耐えられる強度や衝撃吸収性のほか、これまでの鋼板部品に比べ25%軽量化できることが評価された。
炭素繊維と樹脂を組み合わせる複合材料は、耐熱性や耐薬品性などに優れるエポキシなどの熱硬化樹脂を使う場合が多いが、帝人は量産に向く熱可塑性樹脂の研究を進めてきた。11年12月からGMとCFRTPを使った部品の共同開発に入っていた。
帝人のCFRTPは、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂を使った複合材料。グループ企業で米最大手の自動車用複合材料成形メーカーのコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)で生産する計画だ。
CFRTPが使われるのはボックス・ベッドと呼ぶ荷台の内側を構成するパネル部品。荷物の積みおろしに耐えられる強度や衝撃吸収性のほか、これまでの鋼板部品に比べ25%軽量化できることが評価された。
炭素繊維と樹脂を組み合わせる複合材料は、耐熱性や耐薬品性などに優れるエポキシなどの熱硬化樹脂を使う場合が多いが、帝人は量産に向く熱可塑性樹脂の研究を進めてきた。11年12月からGMとCFRTPを使った部品の共同開発に入っていた。
日刊工業新聞2018年3月6日