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“女性が一番素敵に見える作業着”とは?

従業員の4割以上が女性、タツミプランニングが作製
“女性が一番素敵に見える作業着”とは?

女性用の作業着を着る現場監督の佐田さん

 タツミプランニング(横浜市西区、米山茂社長)は、現場で働く女性の活躍を後押しするため「女性現場監督者用の作業着」を作製した。女性の魅力ややる気を引き出すのが狙い。同社は“社員が幸せでなければ、顧客の幸せづくりはできない”を会社哲学としており、社員が働きやすい環境づくりに取り組む。

 従業員190人のうち女性は43%。現場監督25人のうち5人が女性。現場監督は住宅や店舗の工程管理や安全面の管理などを行う。

 「女性現場監督者むけ作業着」は2016年9月に作製を開始。従来は男性向けの作業着をそのまま女性も着用していた。女性向け作業着開発にあたりテーマは“日本で一番女性が素敵に見える作業着”。米山社長は「女性社員が作業着を気に入り、街を歩いていても恥ずかしくなく仕事に集中できるものにしたかった」と振り返る。

 女性向け作業着は「パンツ」「シャツ」「上着」を作製。脇にジッパーをつけ、肩を上げやすくした。胸にはペンポケットや腕をまくれる様にボタンをつけるなど機能性とデザインの両立に配慮した。9月以降順次、女性現場監督に配られる。

 女性現場監督で生産管理本部建築工事部の佐田あゆみさん(35)は同作業着作製に尽力した1人。「女性向け作業着にまで気を使う会社だと認知され、女性社員が増えることを期待したい」と笑顔を見せる。
(文=横浜・川口拓洋)
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
米山社長は「住宅のリフォームや購入を決めるのは女性。女性の気持ちが分かる企業でなければならない」と語る。2年後までに女性社員比率50%を目指すほか、ITを活用した働き方改革にも着手した。同社は注文住宅と建て売りの請負工事や、住宅・店舗のリノベーションを手がけている。また、メガソーラーなど自然エネルギーの分譲販売も行う。年間売上高は約170億円(16年7月―17年6月)。 (日刊工業新聞横浜総局・川口拓洋)

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