「天使のブラ」秋冬から魔法をかける!
ハリ感あり、ふっくらと
トリンプ・インターナショナル・ジャパン(東京都中央区、土井健人社長)は、秋冬の下着の新商品として「天使のブラ 魔法のハリ感」シリーズを23日に発売した。年齢によるバストの変化に悩みを持つ30―40代女性が対象。ブラジャーのカップ部分を二重構造に設計し、ハリ感のあるふっくらとした印象を与える。消費税抜き価格は2400―6400円。全国のトリンプ専門店で販売。
トリンプの調査によると、加齢によりバストの上部にハリやボリュームがなくなる“そげ”を感じる女性が8割を占めた。新商品のブラジャーは、カップ部分の素材を二重構造に設計したのが特徴。バストを支えて引き上げる外側のパーツと、寄せる内側のパーツでバストの形状を保つ。ブラジャーは白・黒・ピンク・ライトグリーンの4色。このほかショーツやキャミソールなども販売する。
下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンは2017年度から、百貨店の売り場で体験型の“コト提案”を軸に接客の差別化に力を注いでいる。販売員が顧客に似合う色を診断する「パーソナルカラー診断」などを取り入れ、より顧客に似合う商品を紹介する取り組みを始めた。人口減少を背景に下着市場は縮小傾向が続き、百貨店を取り巻く環境は特に厳しい。トリンプは顧客の特性を見極める提案力に磨きをかけ、販売を拡大する。
トリンプは百貨店向けに、下着ブランド「フロラーレ バイ トリンプ」と「エッセンス バイ トリンプ」を展開している。同社は4月、「フロラーレ バイ トリンプ」の売り場全130店舗に、パーソナルカラー診断を導入した。パーソナルカラーとは、その人の持って生まれた肌・瞳・髪の色などを基に、似合う色を診断する手法。日本カラーコーディネーター協会(東京都渋谷区)と共同で、下着専用の診断ツールを開発した。
パーソナルカラー診断を活用した販売は、販売員が顧客に簡単な質問を交えつつ、ツールの色見本から顧客に似合う色や系統を判断。結果を基に、売り場に並ぶ商品の提案へつなげる。
これまでは商品単体や商品カテゴリーごとにまとめた陳列の中から、顧客自身が気に入った商品を選び、試着や購入に販売員が対応するケースが多かった。だが、顧客と販売員が協力して商品の色を選ぶという「コト」を軸にする販売を実践。顧客に気付きを提案することにより、「店頭のアドバイザーのスキルアップやコンサルティング力向上につながった」(トリンプ)という。
30代が中心顧客の「エッセンス バイ トリンプ」でも、生活シーンや洋服の着こなしなどに応じて下着を紹介する「ファツションスタイリング提案」を全80店舗で始めた。ライフスタイルごとに下着の色や商品カテゴリーをまとめたカタログを店頭に導入したほか、会員制交流サイト(SNS)で情報を発信するなどターゲットに合わせたコト軸の商品訴求に力を入れる。
トリンプの調査によると、16年の下着市場規模は前年比5・1%減の約3100億円。特に百貨店は顧客離れの加速や、拡大するインターネット通信販売に販路を奪われ「売り場の試行錯誤が続いている」(同)。同社は、百貨店販路の強化を17年戦略の一つに掲げ、百貨店の売上高を既存店ベースで前年比2ケタ増やす方針。
(山下絵梨)
トリンプの調査によると、加齢によりバストの上部にハリやボリュームがなくなる“そげ”を感じる女性が8割を占めた。新商品のブラジャーは、カップ部分の素材を二重構造に設計したのが特徴。バストを支えて引き上げる外側のパーツと、寄せる内側のパーツでバストの形状を保つ。ブラジャーは白・黒・ピンク・ライトグリーンの4色。このほかショーツやキャミソールなども販売する。
日刊工業新聞2017年8月23日
自分に似合う色を診断します!
下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンは2017年度から、百貨店の売り場で体験型の“コト提案”を軸に接客の差別化に力を注いでいる。販売員が顧客に似合う色を診断する「パーソナルカラー診断」などを取り入れ、より顧客に似合う商品を紹介する取り組みを始めた。人口減少を背景に下着市場は縮小傾向が続き、百貨店を取り巻く環境は特に厳しい。トリンプは顧客の特性を見極める提案力に磨きをかけ、販売を拡大する。
トリンプは百貨店向けに、下着ブランド「フロラーレ バイ トリンプ」と「エッセンス バイ トリンプ」を展開している。同社は4月、「フロラーレ バイ トリンプ」の売り場全130店舗に、パーソナルカラー診断を導入した。パーソナルカラーとは、その人の持って生まれた肌・瞳・髪の色などを基に、似合う色を診断する手法。日本カラーコーディネーター協会(東京都渋谷区)と共同で、下着専用の診断ツールを開発した。
パーソナルカラー診断を活用した販売は、販売員が顧客に簡単な質問を交えつつ、ツールの色見本から顧客に似合う色や系統を判断。結果を基に、売り場に並ぶ商品の提案へつなげる。
これまでは商品単体や商品カテゴリーごとにまとめた陳列の中から、顧客自身が気に入った商品を選び、試着や購入に販売員が対応するケースが多かった。だが、顧客と販売員が協力して商品の色を選ぶという「コト」を軸にする販売を実践。顧客に気付きを提案することにより、「店頭のアドバイザーのスキルアップやコンサルティング力向上につながった」(トリンプ)という。
30代が中心顧客の「エッセンス バイ トリンプ」でも、生活シーンや洋服の着こなしなどに応じて下着を紹介する「ファツションスタイリング提案」を全80店舗で始めた。ライフスタイルごとに下着の色や商品カテゴリーをまとめたカタログを店頭に導入したほか、会員制交流サイト(SNS)で情報を発信するなどターゲットに合わせたコト軸の商品訴求に力を入れる。
トリンプの調査によると、16年の下着市場規模は前年比5・1%減の約3100億円。特に百貨店は顧客離れの加速や、拡大するインターネット通信販売に販路を奪われ「売り場の試行錯誤が続いている」(同)。同社は、百貨店販路の強化を17年戦略の一つに掲げ、百貨店の売上高を既存店ベースで前年比2ケタ増やす方針。
(山下絵梨)