三菱日立PSが74インチ最終段動翼、原発用蒸気タービンに採用
コンパクトな発電設備の設計可能に
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、原子力発電所向け蒸気タービンに採用する世界最長級の74インチ(1880ミリメートル)最終段動翼を完成した。74インチ動翼は、同社が他社に先駆けて開発を始めた。今回、最後の確認試験項目である回転振動試験を完了。これまで最長だった54インチ(1375ミリメートル)最終段動翼に加え、蒸気タービンのラインアップを拡充する。
回転振動試験は、実物大の試験ローターに74インチ動翼を組み込み、実際の運転回転数で回転させて翼の振動特性を確認する試験。動翼が計画通りの振動特性を備え、安全に運転できることを確認した。
74インチ動翼を採用した蒸気タービンは、世界で主流の電気出力120万キロワット級原子力発電所に加え、150万キロワット以上の大容量原子力発電所にも適用できる。
74インチタービンを120万キロワット級原子力発電所に適用する場合、54インチタービンに比べて翼長が増大するため発電量が高まる。
発電所の立地環境によっては、タービン車室数を3車室から2車室に減らせ、コンパクトな発電設備の設計可能になる。
回転振動試験は、実物大の試験ローターに74インチ動翼を組み込み、実際の運転回転数で回転させて翼の振動特性を確認する試験。動翼が計画通りの振動特性を備え、安全に運転できることを確認した。
74インチ動翼を採用した蒸気タービンは、世界で主流の電気出力120万キロワット級原子力発電所に加え、150万キロワット以上の大容量原子力発電所にも適用できる。
74インチタービンを120万キロワット級原子力発電所に適用する場合、54インチタービンに比べて翼長が増大するため発電量が高まる。
発電所の立地環境によっては、タービン車室数を3車室から2車室に減らせ、コンパクトな発電設備の設計可能になる。
日刊工業新聞2017年9月18日