富士通のVR「心臓ビューアー」、東大医学部の講義で活用
教育機関や医療機関向け教材ソフトウエアとして販売
富士通は12日、心臓シミュレーターのデータを仮想現実(VR)技術で立体的に表示する「心臓ビューアー」を東京大学医学部の講義に活用すると発表した。医学部3年生を対象とした心電図講義で13日に実施する。精巧に再現された心臓の挙動を立体視することで効率的な学習を実現する。
心臓シミュレーターのデータを立体的に見る専用ビューアーを活用。心臓の内部・外部の構造をはじめ、リアルな心筋の挙動、詳細な血管網や血流の様子などを3次元(3D)モデルで学ぶことができる。
学生はプロジェクターで映し出された心臓のシミュレーションモデルを立体的に見て学習できる。講師は、正常時と異常時の心臓全体の3Dモデルを360度回転させたり、断面の状態を見せるなど、簡単な操作で動かしながら説明する。また、心筋梗塞などのコンテンツを用意し、正常時と疾患時による興奮伝播(でんぱ)の違いも確認できる。
富士通と東大が開発している心臓シミュレーターは、実際の磁気共鳴断層撮影装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)で撮影された心臓の画像を基にスーパーコンピューター「京」や高性能コンピューティングクラスターで、心臓の拍動を心筋細胞のレベルから精密に再現できる。
富士通は講義で得た結果を踏まえ、製品化を進め、2017年度中に教育機関や医療機関向けに心臓ビューアーを教材ソフトウエアとして販売する。
心臓シミュレーターのデータを立体的に見る専用ビューアーを活用。心臓の内部・外部の構造をはじめ、リアルな心筋の挙動、詳細な血管網や血流の様子などを3次元(3D)モデルで学ぶことができる。
学生はプロジェクターで映し出された心臓のシミュレーションモデルを立体的に見て学習できる。講師は、正常時と異常時の心臓全体の3Dモデルを360度回転させたり、断面の状態を見せるなど、簡単な操作で動かしながら説明する。また、心筋梗塞などのコンテンツを用意し、正常時と疾患時による興奮伝播(でんぱ)の違いも確認できる。
富士通と東大が開発している心臓シミュレーターは、実際の磁気共鳴断層撮影装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)で撮影された心臓の画像を基にスーパーコンピューター「京」や高性能コンピューティングクラスターで、心臓の拍動を心筋細胞のレベルから精密に再現できる。
富士通は講義で得た結果を踏まえ、製品化を進め、2017年度中に教育機関や医療機関向けに心臓ビューアーを教材ソフトウエアとして販売する。
日刊工業新聞2017年9月13日