ノーパンク自転車をいろいろな人に!高齢者向けにスポーツ用、タイ人にも

武田産業が品揃え拡充、電動アシストも開発

 武田産業(千葉県柏市、武田英世社長)は、ノーパンクタイヤを装着した自転車ブランド「チャクル」製品を大幅に拡充する。空気入れなどが不要で災害時にも強いノーパンクタイヤの特性をより訴求する製品展開を進め、ノーパンクタイヤ自転車のシェア拡大を狙う。また、国内の自転車需要は縮小傾向にあるため、2017年中をめどに、タイなどを中心に海外市場開拓にも乗り出す。

 武田産業は国内のノーパンク自転車の大半を扱うが、ノーパンク自転車が国内自転車販売数に占める割合はまだ1%未満という。広告や店舗での販売強化により知名度向上を図り、10%程度まで引き上げたい考えだ。

 一般的な街乗り用自転車が主だった。趣味用や高齢者向けなどニーズを絞って、品ぞろえを増やす。3月のスポーツタイプ車投入に続き、5月上旬に大人向け3輪自転車、6月には小型の電動アシスト自転車を発売する。

 大人向け3輪自転車は走行時の安定感を売りに、高齢者を中心に幅広い世代を取り込む。前後のかごで合計30キログラム積載でき、宅配など事業者向けにも提案。災害時の避難用としても活用を呼びかける。初年度1000台程度、5年後には1万台の販売を見込む。

 また、販売が急速に伸びている電動アシスト車の開発も強化する。まず、女性にも使いやすい小型・軽量タイプを投入する。機能を簡素化し、定価を14万8000円(消費税抜き)に抑えた。

 海外展開は、比較的高額でも需要の高いスポーツタイプなど趣味向けが中心。海外でも人気のスポーツブランド「HEAD」とのコラボ商品から投入する。現在、中国に3カ所ある委託製造先工場からタイへの直送体制の構築を進めている。

日刊工業新聞2017年5月11日

明 豊

明 豊
05月11日
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武田産業は一昨年にMBOでファンド傘下に入った。国内の自転車市場は漸減傾向にあり、13年には1000万台を割り込んだ。パナソニックやブリヂストンサイクルなど大手4社で市場の大半を占める。一方で今後は電動アシスト車の成長が期待できため、武田産業にもチャンスがありそう。

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