全方向の風で発電する小形風車

NTNが実証実験

 NTNは独自の翼形状を採用した「小形風車」の実証実験を、いわたエコパーク(静岡県磐田市)で始めた。運転制御関連のデータを採取し、製品の信頼性向上に結びつける。同風車は2018年春の市場投入を目指している。

 同社は風力や水力などの自然エネルギーを活用する複数の機器開発を進めており、新規の「自然エネルギー事業」で、25年度に売上高500億円を計画している。

 実証するのは、独自の垂直翼を採用した全高19・5メートル、翼長7メートル、出力10キロワットの風車。強風下でも風切り音がほとんど発生せず、どの方向から吹く風も受け止め、効率的な発電を行える。

 実証では風速に対する回転数の制御条件やブレーキ制御条件、長期間連続運転時の耐久性などのデータを採取する。

 新規の自然エネルギー事業では昨夏に太陽光と風力発電を併用した「ハイブリッド街路灯」を発売。さらに用水路の壁面に置き発電する「マイクロ水車」の月内投入も予定している。

日刊工業新聞2017年4月12日

明 豊

明 豊
04月13日
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欧州などに比べ陸上も洋上も出遅れた日本。ただ風力が火力の発電コストを下回っている地域もある。普及の課題の一つには電力系統の問題もある。北海道や東北は発電に適した風が吹くが、発電した電力を受け入れる容量が不足しているとされる。送電線を増強すれば容量を増やせるが、時間と費用がかかる。現状の送電線の運用ルールの『見なし』なども必要だろう。民間企業もピッチを上げて実用化フェーズに入って欲しい。

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