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都営三田線、全線8両化を計画。新車両投入へ

近畿車両に内定
都営三田線、全線8両化を計画。新車両投入へ

三田線は全線8両編成で輸送力を強化(現行の三田線6300系)

 東京都交通局は2021年度にも、都営地下鉄の三田線に新型車両を投入する。輸送力強化を狙いに、従来の6両編成ではなく、8両編成を計画。新車両導入時の全線8両編成化を視野に入れる。全13編成、計104両分の製造は近畿車両に内定し、9月にも正式契約する見通し。バリアフリーに配慮した“人に優しい車両”をコンセプトに今後、デザインや仕様を詰める。

 都交通局は7月、車両の詳細設計および製造について指名競争入札を実施し、近畿車両が消費税抜き134億円で落札した。9月開会の都議会に契約案を上程する予定だ。

 三田線の新型車両は93年の現6300系導入以来。初期製造車両の置き換え用に、新型車両13編成を製造する。早ければ20年度内にも試験用車両1編成を受領し、21、22年度で残りの12編成も引き渡され営業運転に就く。

 東急目黒線との相互直通を見据え、両線に対応した信号保安設備を搭載する。22年度に開業を見込む「相鉄・東急直通線」への乗り入れには現段階で対応を予定していない。

 車両デザインは局内のプロジェクトチームで構想し、入札時にイメージを提示した。本契約後に、近畿車両と連携して具体化を進める方針。入札時の仕様では、ステンレスやアルミニウムといった車両構体、主電動機や駆動システムの方式を固めていないという。
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
三田線は17年度の朝ラッシュ時混雑率が156%で、都営地下鉄線の中で最も高い。このため混雑率緩和によるサービス改善を念頭に8両編成化を検討する。新車両製造と並行し、設備の移設やホームドアの増設などの準備にも着手する考え。 (日刊工業新聞・小林広幸)

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