半導体の洗浄から生まれたトマト洗顔
熊本のメッキ業者が機能性化粧品に参入
熊本防錆工業(熊本市東区、前田真弘社長、096・382・1311)は、メッキなどの表面処理業者。2014年4月にトマトを使った洗顔料を「トマーテリコ」のブランドで発売した。新規事業を担当するフエルハピネス事業部の菊野敏博部長は、ノウハウがなかった一般向け製品ながら手応えを感じている。
―なぜトマトの洗顔料なのですか。
「従来、事業が半導体分野に特化しており、会社の発展のためには領域拡大が課題だった。当社にはバイオ分野を得意とする技術者が多い。洗顔料の発売前は彼らの能力を生かして発酵エキスの研究などを行い、一般向け事業を模索してきた」
「そして出てきたテーマが洗浄。メッキに欠かせない工程でもあり、洗顔に絞って開発した。トマトを原料にするのは、潤い成分を含み、熊本県の特産品であるため。地元ブランド『はちべえトマト』を使うことで、地域性を出した。熊本県が『くまもとの赤』をテーマにトマト関連製品を含めた県産品の販売に力を入れていることも考慮した」
―販売戦略は。
「乾燥肌に悩む30代から50代の女性をターゲットに保湿性をアピールしている。販売はインターネットと百貨店などでの対面販売。対面販売では利用者の生の声を聞くことを重視する。特産品を使っているため地元の物産館や温泉旅館でも販売している。実際の購入層は狙い通りのようだ」
―今後の展開は。
「トマトの化粧水や美容液も開発してシリーズ化する。将来は健康をテーマにした機能性食品もつくりたい」
(聞き手は熊本支局長・関広樹)
―なぜトマトの洗顔料なのですか。
「従来、事業が半導体分野に特化しており、会社の発展のためには領域拡大が課題だった。当社にはバイオ分野を得意とする技術者が多い。洗顔料の発売前は彼らの能力を生かして発酵エキスの研究などを行い、一般向け事業を模索してきた」
「そして出てきたテーマが洗浄。メッキに欠かせない工程でもあり、洗顔に絞って開発した。トマトを原料にするのは、潤い成分を含み、熊本県の特産品であるため。地元ブランド『はちべえトマト』を使うことで、地域性を出した。熊本県が『くまもとの赤』をテーマにトマト関連製品を含めた県産品の販売に力を入れていることも考慮した」
―販売戦略は。
「乾燥肌に悩む30代から50代の女性をターゲットに保湿性をアピールしている。販売はインターネットと百貨店などでの対面販売。対面販売では利用者の生の声を聞くことを重視する。特産品を使っているため地元の物産館や温泉旅館でも販売している。実際の購入層は狙い通りのようだ」
―今後の展開は。
「トマトの化粧水や美容液も開発してシリーズ化する。将来は健康をテーマにした機能性食品もつくりたい」
(聞き手は熊本支局長・関広樹)
日刊工業新聞2015年03月27日 モノづくり面