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日本航空電子、金属細線タイプの静電タッチパネル量産

大型化・曲面化を実現
日本航空電子、金属細線タイプの静電タッチパネル量産

タッチパネル

 日本航空電子工業は、メタルメッシュ(金属細線)タイプの静電容量式タッチパネルを量産する。幅10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)未満の金属細線を電極に採用し、タッチパネルの大型化と曲面化を同時に実現する。すでに国内外の自動車メーカーから引き合いがあり、昭島事業所(東京都昭島市)で月15万枚の量産体制を整えた。車載向けでの量産は初めてという。

 パネルの高感度センサーが対応できる画面のサイズは最大20インチで、厚みは0・1ミリメートル。動作できる温度範囲はマイナス30―85度C。自動車のカーナビゲーションやカーオーディオでの利用を見込む。

 車載用タッチパネルは近年、車内で扱う情報量が増え、大型化や自動車の曲面部分への導入が進んでいる。ただ、大型・曲面化するとタッチの反応が鈍化しがちで、メタルメッシュなどの高感度センサーを用いることが必須となる。
日刊工業新聞2017年6月28日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
極小の金属細線を格子状に配線するメタルメッシュセンサーは、フォトマスクを使って現像やエッチングをする「フォトリソグラフィー方式」が主流だった。だが、航空電子はフィルム基板上に電極液を塗布する印刷技術を応用することにより、量産化を実現したとしている。 (日刊工業新聞第一産業部・渡辺光太)

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