シャープ、中国・ハイセンスを提訴。ブランド使用差し止め求める
シャープは9日、中国家電大手ハイセンスを米カリフォルニア州の裁判所に提訴した。2016年からハイセンスに譲渡した北米テレビ事業に関し、低品質の製品を販売して評判を落としたなどとして、シャープブランドの使用差し止めと損害賠償を求めている。
シャープはハイセンスとの間で、16年から5年間のシャープブランドの使用を認める契約を交わしている。しかし、シャープは同年8月に台湾・鴻海精密工業の傘下に入ってから、テレビ事業を再拡大する方針に転換。北米テレビ事業も買い戻しを目指してハイセンスと交渉していたが、難航していた。17年4月にハイセンスに対し、契約の打ち切りを通告したという。
ハイセンスは北米で自社ブランド製品の販売を優先しており、シャープブランドのテレビ販売にあまり力を注いでいなかった。17年1月に米ラスベガスで開かれた家電見本市の「CES2017」でも、ハイセンスがシャープ製品を展示したのはブースの最も奥にある1室で、3台のテレビを展示したのみだった。
シャープはハイセンスとの間で、16年から5年間のシャープブランドの使用を認める契約を交わしている。しかし、シャープは同年8月に台湾・鴻海精密工業の傘下に入ってから、テレビ事業を再拡大する方針に転換。北米テレビ事業も買い戻しを目指してハイセンスと交渉していたが、難航していた。17年4月にハイセンスに対し、契約の打ち切りを通告したという。
ハイセンスは北米で自社ブランド製品の販売を優先しており、シャープブランドのテレビ販売にあまり力を注いでいなかった。17年1月に米ラスベガスで開かれた家電見本市の「CES2017」でも、ハイセンスがシャープ製品を展示したのはブースの最も奥にある1室で、3台のテレビを展示したのみだった。
日刊工業新聞電子版2017年6月11日