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スタジオアルタ、「あの番組」後の挑戦!

スタジオアルタ専用劇場「オルタナティブシアター」開業
スタジオアルタ、「あの番組」後の挑戦!

客席の様子

「スタジオアルタ」と聞けば、かつての某テレビ番組を思い出す方も多いだろう。

そのスタジオアルタ、あの番組以降何に着手していたか――。その答えの1つが7月7日(金)、有楽町マリオンにオープンするスタジオアルタ専用劇場「オルタナティブシアター」だ。

スタジオ運営からリアル劇場の運営へ。杮落しにインバウンド向けのエンターテインメントとして「アラタ」を年末まで公演予定だ。

劇場は3Dワイヤーアクションにも対応できる最新の舞台機構やLED演出照明、プロジェクターによるプロジェクションマッピング、最新のサウンドシステムなどを揃え、あらゆる演目に対応出来るようにしている。

元は映画館だった為、改築の際「苦労した点は」と尋ねると「スプリンクラーの設置です」とスタジオアルタ プロデューサー。「実は映画館と劇場では消防法が異なり、劇場ではスプリンクラーの設置が必要になります。スプリンクラーを付ける為に、貯水タンクが必要になり、その為の動力として電力が必要で……と思いもよらなかったような苦労がありました」

有楽町マリオンビル開業当時(竣工1984年)からあるというロビーの光柱


また杮落しの作品「アラタ」だが、「タイムスリップSFチャンバラ アクションラブストーリー」が大筋のノンバーバル。
いかにもインバウンド向けな内容だが、今一つ内容が分かり難い。そう質問をぶつけてみると、
「メーン画像もイラストで、社内でも商業的に弱い、内容やキャストが分かり難いという話が出ているのは事実です。ですが実は、『裏方』を前に持って行くということを意識して発信しています。アラタを演じるのは早乙女友貴さんですが、主役という表記はせず、作り手としてどういったパフォーマンスをするのかに注力しています。
ただもう少し分かりやすいイメージ画像や内容紹介をご提示出来ればと、現在準備中です」

7月7日公開という舞台。インバウンドを意識し、劇場という「リアル」へ飛びだす「スタジオアルタ」の挑戦は果たして実を結ぶか。今後も注目していきたい。
ニュースイッチオリジナル
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
楽屋は元映写室だそうです。元映写室だけに、一般的な楽屋の広さが分かりませんが、あまり広くない……。と思ったのが顔に出たのか「シャワーブースは2つあります!」とおっしゃられました。役者の皆様、未来の役者の皆様、シャワーブースは2つあるそうです。

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