<矢島里佳の新聞clip6.6号>サンダル復活から見える大量生産・消費時代の終焉

職人さんがいるからこそ、子どもたちに日本の伝統を贈ることができる!

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 みなさん、こんにちは。矢島里佳です。

 今週、選んだのはこの3本です。

 ●無人タクシー実現へ(ディー・エヌ・エー、車産業に本格参入=5月29日付)
 ●創業支援策に成果(島根県保証協会==6月1日付)
 ●サンダル産業 再び活気(大阪・生野、高価格製品がヒット=6月2日付)

 和えるも職人さんがいるからこそ、子どもたちに日本の伝統を贈ることができます。大量生産・大量消費時代の終焉。これからは、国内でいかに技術を高め、多くの職人が活躍する仕事を生み出すか。技術の流出を防ぎ、日本ならではのものづくりをもう一度高めていくことが必要だと思います。

 ロボットタクシーは、それが生まれることで、地方の高齢者の足ができ、生活を支えることができるようになる可能性も。ロボットと人間が共存共栄する社会を、今から想い描くことが大切ですね。ちなみに私は、タクシーの運転手さんとお話するのが大好きです。初めての土地に行ったときの安心感や、その土地の言葉、美味しいものを知っていらしたり、、乗り物を越えた、コミュニケーションがタクシーの面白さでもあるのです。人間タクシーとロボットタクシー、違う役割を果たす予感。

 <サンダル産業再び活気−分業で収益増、職人100人戻る>

 大阪市生野区のケミカルサンダルの地場産業が活気を取り戻しつつある。同地域は980―1980円の低価格のサンダル製造が主流で競合する中国品に押されるとともに後継者不足で業者は減少傾向にあった。そうした中、シューズ・ミニッシュ(大阪市生野区、高本泰朗社長、06・6755・2430)が付加価値の高いサンダル商品を開発し、分業制をとる同地域の数百ある関連業者の売上高が伸び、後継者も戻るなど生野区のサンダル産業を牽引(けんいん)している。

 「シューズ・ミニッシュの5000―1万円の価格帯のサンダルを制作するようになってわれわれの売り上げも上がってきた」と裁断業者からの評価も高い。同社のサンダル製造は分業制のため完成までに裁断業者だけでなくミシン、貼りなど約500人以上の生野区の職人たちが関わるが、気持ちはみんな同じだ。「売り上げが上がると仕事を嫌がり離れていた後継者も戻り、近年100人ほど職人が増えている」(高本社長)。

 シューズ・ミニッシュは1968年に生野区で創業。2006年に靴専門メーカーとして株式会社化した。2代目の高本社長はデザイン、商品の企画開発に特化し「リゲッタ」ブランドをヒットさせた。「リゲッタ」は日本古来の履物のゲタの良さを生かし短所を改良した商品。またドイツの靴の足学、イタリアンデザインを併せ持つ。

 高本社長自らテレビショッピングに出演し「リゲッタ」の良さを伝え、7分間で9000足を販売した実績もある。同社の店舗は大阪・心斎橋に直営店を1店運営するだけで他はパートナーシップ方式で協力靴店に販売してもらう。「リゲッタ」の良さを、顧客にうまく伝えられる店が売り上げを伸ばしており、年1回程度の店長会や月刊誌を配布し、同社の理念や考えを共有する。こうして年間約90万足を販売する同社のサンダル類はほとんど生野区の業者に生産委託する。
 
 高本社長は「自分が新しいサンダルのデザインを作り続けることで日本の製造業の元気につながればいい」と日本(生野)製のサンダル製造にこだわり、自社の商品開発や企画力に力を入れる。奮闘する同社に対し大阪府や金融機関も支援。15年2月に「リゲッタ」が大阪製ブランド認証製品になり、商工中金船場支店が販路拡大資金として6000万円を融資。新しい大阪ブランドづくりに取り組み産官金で地場産業のサンダルを復興させている。

 ※掲載が公開予定日より遅れたこをお詫びします。



COMMENT

矢島里佳
和える
代表

創業支援策の成果について。 やりたい仕事がなければ作ればいい。大学3年生のときに、伝統産業×赤ちゃん・子どもの市場を開拓しようと思ったのですが、そういうことに取り組んでいる会社が見当たらず、日刊工業新聞社さんのキャンパスベンチャーグランプリや、東京都さんの学生起業家選手権に出場。その賞金で会社を立ち上げたのが、「和える」。私が起業したとき以上に、起業しやすい環境が整い始めています。働く=就職、から、働く=仕事を自ら生み出す時代が、もうすぐそこまで来ています。既存の社会構造の中での働くとは異なる、新たな働くがたくさん産まれてくるかもしれませんね。

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