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ANA機が那覇空港で離着陸トラブル。空自ヘリ横切り離陸中止

運輸安全委員会、航空事故調査官を派遣し調査を始める
ANA機が那覇空港で離着陸トラブル。空自ヘリ横切り離陸中止

ANAの737-800の同型機

 6月3日午後、那覇空港で全日本空輸(ANA)の札幌行きNH1694便(ボーイング737-800型機)が離陸しようとした際、航空自衛隊那覇基地所属のヘリコプター「CH-47」が横切り、離陸を中止した。けが人はなかった。

 ANAによると、NH1694便の定刻は午後0時15分だったが、午前中の天候不良による遅延の影響を受け、午後1時7分に乗客77人(うち幼児1人)と乗員6人(パイロット2人、客室4人)を乗せて出発した。ところが、滑走路北側(滑走路18側)から離陸しようとした際、空自のヘリコプターが滑走路上空を横切ったため、離陸を中止し、滑走路上で急停止した。

 その後、同じ滑走路に日本トランスオーシャン航空(JTA)の石垣発那覇行きNU610便(ボーイング737-400型機、乗客乗員44人)が着陸。NU610便は定刻より6分早い午後1時29分に那覇へ到着したANA機は午後1時37分に那覇空港の駐機場へ戻り、乗客は羽田便などに乗り換えて目的地へ向かった。

 運輸安全委員会は、航空事故調査官3人を現地に派遣。自衛隊機とJTA機の状況や管制との交信などを詳しく調べる。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
那覇空港でANA機が離陸しようとした際、空自のヘリが横切ったことで離陸を中止。しかし、同じ滑走路に石垣から到着する日本トランスオーシャン航空の機体が着陸しました。 一つ間違えば大惨事になりかねないトラブルで、国の運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣し、調査を始めました。

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