身体能力をロボットやIT技術で拡張!

「超人スポーツ協会」が設立イベント

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「人機一体」の新たなスポーツを創造
 超人スポーツ協会(共同代表=中村伊知哉慶大教授ら)は2日、ウエアラブル端末や飛行ロボット(ドローン)などの最新技術を駆使した新たなスポーツを開発し、10月に第一回となる運動会を開くと発表した。7月にアイデアを競い合うイベント「ハッカソン」を開いて新しいスポーツを開発する。実際に試しながらルールや観戦法を検討する。2020年に国際大会を開催し、そこで開発された技術を30年をめどに日常生活に普及させることを目指す。
 
 2日に開いた設立シンポジウムで協会の趣旨を説明した。同協会は最新技術を駆使して身体機能や道具、観戦法を進化させた次世代型のスポーツの開発・普及を目指す。ドローン視点での球技や目の見えない人も参加できるサッカーなどを想定している。スポーツを通して新技術を社会に浸透させるシステム作りを目指していく。

日刊工業新聞2015年06月03日 3面

COMMENT

斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

 最新技術を用いて身体能力や空間の制約を乗り越え、「すべての人が競技者や観戦者として楽しめるスポーツ」を創造する、というのが同協会の方向性です。一方で、人間の能力を拡張し、みんながみんな同じような力を持つようになったとして、果たしてそのスポーツはおもしろいのか、という疑問もあります。「小よく大を制す」「下克上」「番狂わせ」といったストーリーもスポーツの持つ魅力の一つですが、それは制約があるからこそ生まれるもの。「拡張」と「制約」のバランスをいかに取るかが、魅力ある超人スポーツを創造する上での鍵になるような気がします。

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