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ANAなどが沖縄に航空機整備の専門会社を設立!

MRJなどリージョナルジェット機や小型機の整備を手掛ける
 ANAホールディングスは1日、沖縄県に航空機整備の専門会社「MRO Japan」を設立し、ジャムコや三菱重工業と共同出資することに合意したと発表した。沖縄県が那覇空港に建設する航空機整備施設で、2017年度下期をめどに整備事業をはじめ、9月までに国土交通省から認可を取得し、大阪・伊丹空港で事業を開始し、人材育成など準備を進める。

 新会社の資本金は10億円で、ANAが45%、ジャムコが25%、三菱重工が20%を出資する。沖縄で本格的な整備事業が始まるまで、資本金1000万円でANAが100%出資する。新会社はMRJなどのリージョナルジェット機や小型機の整備を手がける。
日刊工業新聞2015年06月02日 建設・エネルギー・生活面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
 沖縄県とANAが共同で進めている、那覇空港の国際物流ハブ拠点化からの派生事業。部品調達などの面で、アジアのハブになっている地理的優位性を生かす狙いです。沖縄工業高専では2015年度から、航空整備士らを養成する航空技術者プログラムを開設するなど、地域ではバックアップ態勢もとっています。  ただ今後、那覇空港では第2滑走路を増設して離着陸回数が伸びる中で、駐機スペース不足が懸念されており、「MRO Japan」もどのような事業計画で進めていくのか注目です。

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